『黄泉のツガイ』のOP・ED主題歌は、第1クールがVaundyとyama、第2クールが音田雅則と菅原圭です。
TVアニメ『黄泉のツガイ』は、荒川弘さんの同名漫画を原作にした幻怪ファンタジーです。
アニメの主題歌は、ただの入口と出口ではありません。
ユルとアサ、昼と夜、村と下界、信じることと疑うこと――この作品が抱えている“対”の構造を、音楽側からもう一度照らしているのが、今回のOP・EDです。
黄泉のツガイOP・ED主題歌一覧とは?
まず、現時点で公開されている『黄泉のツガイ』のOP・ED主題歌を整理します。
クール 区分 曲名 アーティスト 主な情報
第1クール OP 飛ぶ時 Vaundy Vaundyが作詞・作曲・歌唱
第1クール ED 飛ぼうよ yama Vaundyが書き下ろし、yamaが歌唱
第2クール OP back shot 音田雅則 作詞・作曲は音田雅則
第2クール ED 孔雀 菅原圭 編曲はNaoki Itai、Hayato Yamamoto
第1クールのOP「飛ぶ時」とED「飛ぼうよ」は、Vaundyさんが“ツガイ”となる2曲として書き下ろした楽曲です。
OPはVaundyさん自身が歌い、EDはyamaさんが歌唱しています。
放送は2026年4月4日からTOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビほかでスタート。
『鋼の錬金術師』でも知られる荒川弘さんの最新作で、アニメ制作はボンズフィルムが担当しています。
この布陣を見た時点で、僕は少し身構えました。
荒川作品で「歌」が軽く扱われることは、あまりないからです。
黄泉のツガイ第1クールOP「飛ぶ時」はどんな曲?
第1クールのオープニングテーマは、Vaundyさんの「飛ぶ時」です。
作詞・作曲・編曲はVaundyさん。
2026年4月12日に配信リリースされ、シングル「飛ぶ時/飛ぼうよ」としてCDリリースも予定されました。
当初CDは6月10日発売予定でしたが、制作上の都合により7月8日へ延期。
さらにその後、アナログレコード発売決定に伴う仕様変更により、シングルパッケージは2026年7月29日発売へ変更されています。
購入特典はAmazon.co.jpのメガジャケ、全国アニメイトの特典、Vaundy・yama応援店のオリジナルステッカーなどが予定されていますが、特典や在庫は変動するため、最新情報は各ショップで確認するのが安全です。
「飛ぶ時」は、タイトルの通り“飛び立つ瞬間”を描いた曲です。
ただし、爽やかな旅立ちの歌ではありません。
痛み、迷い、不甲斐なさ、言葉にできなかった感情。
それらを消し去ってから前へ進むのではなく、背中に受けたまま空へ出る。
そこが『黄泉のツガイ』らしい。
ユルは、山奥の村で妹アサと暮らしていた少年です。
しかし“本当のアサ”を名乗る存在の出現によって、彼の世界はひっくり返ります。
OPの「飛ぶ時」は、その外へ放り出される感覚とよく重なります。
旅立ちとは、希望だけでできているものではない。
むしろ、信じていた世界が壊れたあと、人は初めて飛ばされるように前へ進むのかもしれません。
黄泉のツガイ第1クールED「飛ぼうよ」はなぜyamaなのか?
第1クールのエンディングテーマは、yamaさんが歌う「飛ぼうよ」です。
こちらもVaundyさんが書き下ろした楽曲で、「飛ぶ時」と対になる曲として発表されました。
しかもこのシングルには、Vaundyさんが歌う「飛ぼうよ」、yamaさんが歌う「飛ぶ時」というセルフカバーバージョンも収録されています。
これがとても『黄泉のツガイ』的です。
OPとED、男声と中性的な声、飛ぶ時と飛ぼうよ。
ただ並んでいるのではなく、互いに反転し、映し合っている。
まさに“音楽のツガイ”です。
Vaundyさんは、この2曲について「旅立ち」をテーマに、ふたりの主人公の心情を描いたとコメントしています。
yamaさんも、血を分けるような大切な誰かを思い、共に飛ぼうと声を掛け合う感情に突き動かされた、という趣旨のコメントを寄せています。
この言葉を読んだとき、僕はアサのことを思いました。
『黄泉のツガイ』は、ユルだけの物語ではありません。
アサもまた、自分に与えられた役割と、誰かを思う気持ちの間で揺れている。
ED「飛ぼうよ」は、戦いのあとに流れる“休息の歌”ではなく、傷ついた者同士が、それでも次の一歩を促し合う歌に聞こえます。
黄泉のツガイ第2クールOP「back shot」は何を描く?
第2クールのオープニングテーマは、音田雅則さんの「back shot」です。
音田雅則さんは2003年4月19日生まれ、京都出身・在住のソロアーティスト。
2021年に「アイウタ」がSpotifyバイラルチャートTop50へ40日以上連続ランクインし、「ウエディング」はストリーミング1億再生を突破。
2023年の「fake face dance music」はアジア各国のバイラルチャートにも入り、ストリーミング1.5億再生を突破しています。
2024年にはSpotify「RADAR: Early Noise 2024」に選出。
2026年4月から5月にかけての東名阪公演もSOLD OUTとなり、総ストリーミング再生数は5億回を超えています。
「back shot」は、音田さん自身が作詞・作曲。
編曲はESME MORIさんと音田雅則さんです。
コメントでは、人間の裏の顔、不信感、偽善のようなテーマを込めたと語られています。
ここが第2クールらしい。
第1クールが「飛ぶ」なら、第2クールは「誰を信じるか」です。
ユルの純粋さは、美しい。
けれど、荒川弘作品では純粋さはしばしば利用されます。
『鋼の錬金術師』でも、『銀の匙』でも、善意だけでは世界は渡れない。
でも、疑うだけでも人は生きられない。
「back shot」というタイトルには、背後から見えるもの、背中に隠したもの、振り返ったとき初めて分かる感情がある。
この曲は、ユルが“信じたい心”を失わずに、“疑う知性”を身につけていく第2段階の主題歌なのだと思います。
黄泉のツガイ第2クールED「孔雀」はどんなエンディング?
第2クールのエンディングテーマは、菅原圭さんの「孔雀」です。
編曲はNaoki ItaiさんとHayato Yamamotoさん。
菅原圭さんは、中性的で感傷的なハイトーン、エモーショナルな声を特徴とするアーティストです。
2020年から楽曲投稿を開始し、Spotify「RADAR: Early Noise 2022」に選出。
YouTubeのMAISONdesでのTani Yuukiさんとのコラボ、PEOPLE 1「Ratpark feat.菅原圭」への参加、花澤香菜さんへの楽曲提供など、活動の幅を広げています。
2025年の1st one-man liveは追加公演を含め即日完売。
2026年5月の東名阪ホールツアーも全日完売しています。
菅原さんは「エゴなのか、愛なのか」という問いを置いたうえで、ただ相手に生きていてほしいという複雑でまっすぐな執念を込めたとコメントしています。
この言葉は、かなり『黄泉のツガイ』の核心に近い。
この作品の登場人物たちは、しばしば誰かを守ろうとします。
けれど、その守り方が正しいとは限らない。
家族のため。
村のため。
血筋のため。
役目のため。
そこには愛もあるし、支配もある。
エゴもあるし、祈りもある。
「孔雀」という曲名も象徴的です。
孔雀は美しい。
でも、その美しさはただ飾りではなく、威嚇や求愛、存在証明でもある。
菅原圭さんの声で歌われるEDは、たぶん“きれいな余韻”だけでは終わらない。
美しさの奥にある執念を、そっと残していく曲になるはずです。
黄泉のツガイの歌詞は作品とどうつながる?
『黄泉のツガイ』の主題歌を並べると、ひとつの流れが見えてきます。
第1クールは「飛ぶ時」と「飛ぼうよ」。
ここでは、村を出ること、世界を知ること、誰かと共に進むことが主題になっています。
第2クールは「back shot」と「孔雀」。
ここでは、裏の顔、不信、愛とエゴ、生きていてほしいという執念が前に出てきます。
つまり、音楽だけで見るとこうです。
最初は“飛ぶ”。
次に“疑う”。
そして最後に“それでも生きてほしいと願う”。
この流れは、荒川弘作品の感情設計そのものです。
荒川作品の主人公たちは、最初から成熟しているわけではありません。
世界の理不尽に殴られ、誰かの嘘に傷つき、自分の無知を知り、それでももう一度、自分の足で立つ。
『黄泉のツガイ』のOP・EDは、その成長の段階を音で先取りしているように感じます。
歌詞を深読みするなら、重要なのは“強くなる歌”ではなく“壊れながら進む歌”だということです。
ユルもアサも、最初から答えを持っていない。
誰が味方で、誰が敵なのか。
家族とは何か。
自分の役目は本当に自分のものなのか。
その問いを抱えたまま、物語は進んでいきます。
黄泉のツガイのサブタイトル的に見るOP・EDの意味
検索では「黄泉のツガイ サブタイトル」と調べる人もいます。
ここで大事なのは、各話タイトルだけでなく、OP・EDのタイトル自体が作品の“感情のサブタイトル”になっている点です。
「飛ぶ時」は、世界が壊れたあとの出発。
「飛ぼうよ」は、ひとりではなく誰かと進む呼びかけ。
「back shot」は、背後にある不信と人間の裏側。
「孔雀」は、美しさの中に潜む執念と祈り。
こうして見ると、4曲は単なる主題歌リストではありません。
ユルとアサの心の段階を示す、小さな章題のようにも読めます。
僕が特に面白いと思うのは、第1クールの2曲がどちらも「飛ぶ」ことを含んでいる点です。
飛ぶとは、自由になることです。
同時に、地面を失うことでもあります。
地面とは、家であり、村であり、これまで信じてきた常識です。
ユルにとって飛ぶことは、祝福だけではない。
怖さも、喪失も、怒りも含んでいる。
だからこそ、『黄泉のツガイ』の主題歌は胸に残るのだと思います。
考察:黄泉のツガイOP・EDが描くのは「役目から人生へ」の移動
ここからは、筆者としての考察です。
『黄泉のツガイ』のOP・ED主題歌を聴いていて強く感じるのは、この作品が“運命の物語”ではなく、“運命を疑う物語”だということです。
荒川弘さんは、いつも「生まれた場所」や「与えられた役割」を描いてきました。
『鋼の錬金術師』では、等価交換という世界の理が人間の欲望を縛りました。
『銀の匙』では、農業高校という現場が、若者に生きることの重みを突きつけました。
『百姓貴族』では、土地と身体と仕事が切り離せないものとして描かれました。
『黄泉のツガイ』でも同じです。
ユルとアサは、ただの少年少女ではありません。
“夜と昼を別つ双子”として生まれ、周囲から意味を与えられてしまった存在です。
けれど、人は役目だけで生きるわけではない。
誰かに名前をつけられ、役割を押しつけられ、それでも最後に「自分はどう生きるのか」を選ばなければならない。
OP「飛ぶ時」とED「飛ぼうよ」は、その最初の決意を描いているように思います。
そして第2クールの「back shot」と「孔雀」は、その決意の後に待っている現実を描く。
外へ出れば自由になれる、なんて単純ではない。
外には、利用する人間がいる。
善意の顔をした支配がある。
愛のふりをしたエゴがある。
それでも、誰かに生きていてほしいと願ってしまう。
その矛盾が、人間です。
僕は48歳になってから、こういう物語の痛みが少し分かるようになりました。
若い頃は、自由とは何かを捨てることだと思っていた。
家を捨てる。
役割を捨てる。
過去を捨てる。
でも実際には、人はそんなに簡単に何も捨てられない。
背負ったまま、疑ったまま、誰かを信じきれないまま、それでも明日の方へ歩くしかない。
『黄泉のツガイ』の主題歌は、その不完全な歩幅に寄り添っている。
だから、情報としてOP・EDを調べに来た人にも、できれば曲名だけで終わらせてほしくない。
この4曲は、ユルとアサの物語を聴くための入口です。
そしてたぶん、僕ら自身の人生を少しだけ聴き直すための入口でもあります。
まとめ:黄泉のツガイOP・EDは“ツガイ”として聴くと深い
『黄泉のツガイ』の第1クールOPはVaundyさんの「飛ぶ時」、EDはyamaさんの「飛ぼうよ」です。
どちらもVaundyさんが書き下ろし、“旅立ち”をテーマにした対の楽曲として発表されました。
第2クールOPは音田雅則さんの「back shot」、EDは菅原圭さんの「孔雀」です。
第1クールが飛び立つ痛みを描くなら、第2クールは信じることの難しさと、愛の中にある執念を描いているように見えます。
『黄泉のツガイ』は、設定の漫画ではありません。
家、血筋、役目、信頼、裏切り、そして生きる理由の物語です。
だから主題歌もまた、ただ耳に残るだけではなく、登場人物の背中にあるものを照らしている。
OPを聴いて物語へ入り、EDを聴いてその痛みを持ち帰る。
その往復の中に、『黄泉のツガイ』という作品の深さがあるのだと思います。
よくある質問
黄泉のツガイのアニメOPは誰が歌っていますか?
第1クールOP「飛ぶ時」はVaundyさんが歌っています。
第2クールOP「back shot」は音田雅則さんが担当しています。
黄泉のツガイのエンディングは誰の曲ですか?
第1クールEDはyamaさんの「飛ぼうよ」です。
第2クールEDは菅原圭さんの「孔雀」です。
黄泉のツガイのOP・EDシングルはいつ発売ですか?
第1クールの「飛ぶ時/飛ぼうよ」は2026年4月12日に配信リリースされました。
CDシングルは当初6月10日予定でしたが延期され、最終的に2026年7月29日発売へ変更されています。
価格や特典は変更される場合があるため、購入前に公式や販売店の最新情報を確認してください。
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