『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』アニメ第1話あらすじ・見どころをネタバレ解説

攻殻機動隊
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『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第1話では、荒巻大輔が草薙素子と遭遇し、戦争孤児施設で発覚した電脳犯罪の捜査を彼女へ託します。

2026年7月7日に放送された第1話のタイトルは、「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」です。

物語は、汚職と犯罪への関与が疑われる某国代表の会合に公安部が踏み込む場面から始まります。

しかし、荒巻たちより先に現場へ侵入していたのが、全身義体のサイボーグ・草薙素子でした。

草薙は標的を素早く始末し、熱光学迷彩を使って姿を消します。

その翌日、彼女は内務大臣のもとへ直接乗り込み、犯罪を未然に防ぐための新たな特殊部隊設立を具申しました。

荒巻も同様の組織を構想しており、草薙たちの実力を見極める仕事として、戦争孤児を保護する福祉施設で発覚した「ゴーストコントローラー」に関する捜査を要請します。

この記事では、第1話で実際に何が起きたのかを時系列で整理したうえで、原作コミックとの関係、草薙素子の人物像、2002年版『STAND ALONE COMPLEX』第1話との違いを解説します。

※以下は第1話のネタバレを含みます。

  1. 『攻殻機動隊』第1話では何が起きた?時系列でネタバレ解説
    1. 1.荒巻大輔が某国代表の会合へ踏み込む
    2. 2.草薙素子が公安の作戦へ割り込む
    3. 3.草薙素子が内務大臣へ特殊部隊設立を直談判する
    4. 4.荒巻も同じ特殊部隊の必要性を考えていた
    5. 5.福祉施設で「ゴーストコントローラー」が発覚する
    6. 6.草薙たちが電脳犯罪の追跡へ動き出す
    7. 7.第1話は事件を解決せず、第2話へ続く
  2. 第1話「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」は原作のどこに関係する?
    1. 「PROLOGUE」は草薙と荒巻が出会う結成前史
    2. 「SUPER SPARTAN」は第2話へ続く事件名
    3. 原作の情報量を「画面の欄外」へ移している
  3. 『攻殻機動隊』第1話の見どころは?注目したい3点
    1. 見どころ1.原作版に近い、よく動く草薙素子
    2. 見どころ2.荒巻と草薙が対等な専門家として出会う
    3. 見どころ3.理解できない情報を残したまま進む演出
  4. 2002年版『S.A.C.』第1話との違いは?
  5. 第1話のエンドカードは新川洋司が担当
  6. 第1話から見える2026年版の方向性を考察
    1. 公安9課の結成は「強い人を集める話」ではない
    2. 原作版・草薙素子の生命力が物語を動かす
    3. 今後は「人形使い」へどう接続するのか
  7. まとめ
  8. よくある質問
    1. 『攻殻機動隊』2026年版の第1話タイトルは?
    2. 第1話で公安9課は正式に結成されますか?
    3. 第1話のゴーストコントローラーとは何ですか?
    4. 第1話だけで事件は解決しますか?
    5. 2026年版は『STAND ALONE COMPLEX』の続編ですか?
    6. 第1話は原作を読んでいなくても楽しめますか?

『攻殻機動隊』第1話では何が起きた?時系列でネタバレ解説

第1話で描かれるのは、草薙素子と荒巻大輔の出会い、特殊部隊設立への交渉、そして「ゴーストコントローラー」を巡る捜査の始まりです。

完成した公安9課の活躍ではなく、後に“攻殻機動隊”と呼ばれる組織が必要とされた理由から物語が始まります。

1.荒巻大輔が某国代表の会合へ踏み込む

舞台は西暦2029年。

企業のネットワークが世界を覆い、電脳化や義体化が社会へ浸透している一方で、国家や民族の枠組みは依然として残っています。

公安部の荒巻大輔は、汚職と犯罪への関与が疑われる某国代表の会合を強制捜査します。

公安側は現場を包囲し、指揮所を設けて突入の準備を進めていました。

ところが、その会合には荒巻たちとは別に、正体不明のサイボーグがすでに侵入しています。

公式サイトの設定資料では、公安側の現地指揮所に「水仙」という名称があり、地上班員2名と指揮所管理ロボット1機が配置されていたことも示されています。

こうした本筋の裏側にある装備や人員まで書き込む密度は、士郎正宗の原作を思わせる部分です。

※画像はAIによるイメージ

2.草薙素子が公安の作戦へ割り込む

会合へ踏み込もうとする荒巻たちの前で、草薙素子は単独に近い形で行動します。

公安部の指揮下に入っているわけでも、荒巻から命令を受けているわけでもありません。

草薙は標的へ接近し、公安側より先に事態を処理します。

その後に使用するのが、身体を周囲の風景へ溶け込ませる熱光学迷彩です。

公式サイトの第1話用語解説では、作中に登場する「隠れ蓑」が全天候型熱光学迷彩服の商品名であり、「京レ」がメーカー名であると説明されています。

草薙はその迷彩をまとい、公安側へ長い説明を残すことなく街へ消えていきました。

荒巻から見れば、彼女は捜査を妨害した危険な存在でもあります。

一方で、公安より早く標的へ到達し、任務を完了させた高度な実働要員でもありました。

荒巻と草薙の関係は、上司と部下としてではなく、互いの力量を測るところから始まったのです。

3.草薙素子が内務大臣へ特殊部隊設立を直談判する

翌日、草薙は内務大臣のもとを訪れます。

そこで彼女が申し出たのは、単なる就職や部隊への配属ではありません。

高度化する犯罪へ対抗するため、従来の警察組織とは異なる特殊部隊を新設することでした。

草薙が求めているのは、事件が起きた後に犯人を追うだけの組織ではありません。

電脳犯罪、企業犯罪、サイバーテロ、国家間の謀略といった複数領域を横断し、必要であれば犯罪を未然に防ぐ“攻性”の部隊です。

しかも草薙は、一人で活動しているわけではありません。

本作の公式イントロダクションでは、彼女がバトーをはじめとする精鋭部隊を指揮していることが明らかにされています。

つまり草薙の要求は、「私を雇ってほしい」という話ではない。

すでに能力と仲間を持つ者が、その力を正規に運用できる組織と権限を要求しているのです。

この順番が、第1話の重要なポイントだと私は感じました。

国家に選ばれるのを待つのではなく、自分たちが必要だと考える器を国家へ作らせようとする。

原作版の草薙素子が持つ、したたかさと行動力がよく表れています。

※画像はAIによるイメージ

4.荒巻も同じ特殊部隊の必要性を考えていた

荒巻は、草薙の提案を初めて聞いて驚くだけの人物ではありません。

彼自身もまた、既存の警察や公安の枠組みだけでは対処できない犯罪が増えていることを認識し、新たな部隊の設立を構想していました。

草薙が現場から同じ結論へ到達していたことで、二人の利害が重なります。

ただし、この時点で荒巻が草薙を全面的に信用したと断定することはできません。

草薙は公安の作戦へ独断で介入し、標的を始末して姿を消した人物です。

高い能力は確認できても、その力を国家組織の中でどう使うのかは未知数でした。

そこで荒巻は、部隊設立へ向けた具体的な捜査を草薙へ要請します。

ここから先は筆者の解釈ですが、この依頼には事件解決だけでなく、草薙たちが新組織の中核を担えるかを確かめる意味も含まれていたと考えられます。

理念を語るだけなら、誰にでもできます。

限られた情報から事件の構造を読み、現場で結果を出し、責任を引き受けられるか。

荒巻は、言葉ではなく仕事を通して草薙を見ようとしたのでしょう。

5.福祉施設で「ゴーストコントローラー」が発覚する

荒巻から持ち込まれたのは、戦争孤児を保護する福祉施設に関係する事件です。

そこで「ゴーストコントローラー」と呼ばれる技術、あるいは装置の存在が発覚します。

ゴーストとは、『攻殻機動隊』の世界において、人間の人格や自我、記憶、経験などと結びついた概念です。

単純に「魂」と置き換えるだけでは足りませんが、「その人をその人たらしめている内面的な核」と捉えると分かりやすいでしょう。

そのゴーストを制御するものが存在するなら、被害者の身体だけでなく、判断や行動そのものが外部から操られる可能性があります。

誰かの電脳へ侵入し、見ているものを書き換えるだけでも恐ろしい。

しかし、考えや行動まで制御できるなら、本人が犯罪へ加担しているのか、操られているのかさえ判別できなくなります。

第1話は、この危険な電脳犯罪を説明だけで終わらせません。

草薙は仲間とともに動き、施設周辺で起きている事態へ接近していきます。

バトーたちを電脳へダイブさせる場面では、静かで無表情な求道者として描かれることの多かった映像版の草薙とは異なる、軽快で人間臭い表情も見せました。

6.草薙たちが電脳犯罪の追跡へ動き出す

事件の捜査では、草薙だけでなく、バトーやトグサら仲間たちの動きも提示されます。

第1話の段階では公安9課が正式に完成しているわけではありませんが、草薙を中心とする集団が、すでにそれぞれの技能を使って行動していることが分かります。

電脳への侵入や追跡だけでなく、地上での監視、対象の移動経路の推定、施設周辺の状況確認が並行して進みます。

第1話には、排水路へ逃げ込む対象を追う場面もあり、トグサを含む地上側の行動が次の展開へ結びついていきます。

ただし、「誰が何を根拠に排水路を特定したのか」など、初見では判断しづらい情報も意図的に残されています。

本作は、すべての捜査過程を台詞で説明してくれるアニメではありません。

画面の端に出る注釈、端末表示、人物の視線、短い会話を拾いながら、視聴者自身が事件の全体像を組み立てる必要があります。

これは分かりにくさであると同時に、原作版『攻殻機動隊』の読書感覚を映像へ移した試みでもあります。

※画像はAIによるイメージ

7.第1話は事件を解決せず、第2話へ続く

第1話だけで「ゴーストコントローラー」を巡る事件の全貌は明らかになりません。

草薙と荒巻の利害が一致し、新たな特殊部隊設立へ向けた実地の捜査が始まったところで、物語は次回へ続きます。

第2話のタイトルは、「SUPER SPARTAN ii + JUNK JUNGLE i」です。

「SUPER SPARTAN」の後半が第2話へ持ち越されることから、第1話は独立した事件の完結編ではなく、連続するエピソードの前半として構成されています。

第1話終了時点で残された主な謎は、次のとおりです。

  • ゴーストコントローラーは誰が、何の目的で使用しているのか
  • 戦争孤児を保護する施設と電脳犯罪はどう関係しているのか
  • 草薙たちの実働部隊は、正式な国家組織として認められるのか
  • 荒巻と草薙は、どこまで互いを信用できるのか
  • 第2話で加わる「JUNK JUNGLE」が事件へどう接続するのか

したがって、第1話の結末は「公安9課が結成されて事件を解決した」ではありません。

草薙たちが公安9課になるための試験とも呼べる捜査が、本格的に始まった段階です。

第1話「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」は原作のどこに関係する?

第1話のタイトルは、公安9課結成前の序章と、士郎正宗の原作コミックにある複数の要素を再編集する構成を示していると考えられます。

ただし、タイトルの意図について制作陣がすべてを公式に説明しているわけではありません。

以下は、公開された第1話と第2話のタイトル、そして原作との共通点を踏まえた筆者の考察です。

「PROLOGUE」は草薙と荒巻が出会う結成前史

「PROLOGUE」は文字どおり序章です。

第1話では、後のシリーズでおなじみとなる公安9課が、正式な組織として完成していません。

草薙は自分たちの能力を生かせる特殊部隊を求め、荒巻も新時代の犯罪へ対抗する組織を必要としていました。

異なる場所から同じ結論へ到達した二人が出会い、部隊設立へ向けて動き始める。

そこまでを描くため、「PROLOGUE」という言葉が置かれたと考えるのが自然です。

「SUPER SPARTAN」は第2話へ続く事件名

タイトル末尾の「i」は、第1話内で「SUPER SPARTAN」が完結しないことを示す区分と考えられます。

実際、第2話には「SUPER SPARTAN ii」が含まれています。

一方で、第2話では新たに「JUNK JUNGLE i」が加わります。

つまり本作は、原作の各章を一話ずつ独立して映像化するのではなく、複数の事件や人物の動きを並行させ、テレビシリーズ全体へ再配置している可能性があります。

原作の題名や場面を知っている人にとっても、「次はあの章をそのまま映像化する」と単純には予測できない構造です。

原作の情報量を「画面の欄外」へ移している

士郎正宗の原作コミックを特徴づけるものの一つが、ページの余白へ書き込まれた膨大な欄外注です。

兵器の仕様、政治情勢、技術の補足、作者の考察、時には冗談まで、物語の周囲へ情報があふれています。

2026年版では、その欄外注に近い情報が、画面表示や公式サイトの「LOG」へ移されています。

第1話に関連するLOGには、次のような設定が掲載されました。

  • 1998年に播磨研究学園都市で作られた成長型ニューロチップ
  • 2028年にはニューロチップがAIやロボットへ広く使用されていること
  • 2029年の日本の首都が福岡で、総人口が7600万人であること
  • 現地指揮所「水仙」の車両番号と人員構成
  • 熱光学迷彩服「隠れ蓑」のメーカー情報
  • 作中の食事に含まれる栄養成分

事件の核心だけを知るなら、すべてを覚える必要はありません。

しかし、都市の歴史、技術の変遷、現場の装備、人物が食べるものまで同じ世界に存在していることで、2029年が単なる舞台装置ではなく、生活のある社会として立ち上がります。

※画像はAIによるイメージ

『攻殻機動隊』第1話の見どころは?注目したい3点

第1話の見どころは、原作寄りの草薙素子、荒巻との対等な交渉、情報を一度に説明しすぎない演出の3点です。

派手なアクションだけでなく、人物がどのように組織と関わろうとしているかを見ると、本作の方向性が分かりやすくなります。

見どころ1.原作版に近い、よく動く草薙素子

2026年版の草薙素子は、押井守監督の劇場版で描かれた、静かで内省的な少佐とは印象が異なります。

作戦へ割り込み、自分の判断で標的へ接近し、内務大臣へ直接交渉する。

さらに仲間との電脳上のやり取りでは、コミカルとも受け取れる表情を見せます。

この軽快さは、よく笑い、怒り、同僚と軽口を交わす原作コミックの草薙に近いものです。

もちろん、明るいから思想が浅いわけではありません。

深刻な問いを抱えた人物が、いつも暗い顔をしている必要もない。

身体の大半が人工物になった世界で、その身体を嘆くだけでなく、性能を使い倒し、仲間と冗談を交わしながら生きている。

個人的には、この生命力こそが2026年版の草薙素子を理解する鍵になると考えています。

見どころ2.荒巻と草薙が対等な専門家として出会う

荒巻と草薙は、最初から上司と部下ではありません。

荒巻には国家組織の中で予算や権限を動かす力があり、草薙には現場で結果を出す技術と仲間がいます。

どちらか一方だけでは、新しい特殊部隊を作れません。

荒巻が草薙を一方的に選んだのでも、草薙が荒巻へ従属したのでもない。

互いに自分にはない機能を相手へ見いだし、協力する可能性を探り始めたのです。

私は会社員として長く組織を見てきましたが、本当に強いチームは、同じ価値観の人間だけでは作れません。

現場の速度を知る者と、組織の論理を知る者。

その二人が相手を支配するのではなく、役割の違いを認めたとき、新しい器が生まれます。

第1話は、その最初の接続を描いていました。

見どころ3.理解できない情報を残したまま進む演出

第1話には、電脳、義体、熱光学迷彩、ゴーストコントローラーなど、多くの言葉が登場します。

すべてについて長い説明が入るわけではありません。

画面の端にも情報が表示され、人物たちは視聴者の理解を待たずに行動します。

初見では、置いていかれたように感じる人もいるでしょう。

ただし、説明不足と、考える余地を残す演出は同じではありません。

第1話の時点で分からないことが、その後の話数で回収されるのか。

人物の行動を見直したとき、新たな意味が浮かぶのか。

ここはシリーズを通して慎重に見ていく必要があります。

少なくとも第1話には、視聴者を受け身の客として扱わず、自分で情報を拾う捜査員の側へ立たせようとする意志がありました。

2002年版『S.A.C.』第1話との違いは?

2026年版第1話は公安9課の結成前を描き、2002年版『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第1話は、完成した公安9課の実務を描きます。

両作品は同じ登場人物を扱っていますが、同一の物語ではありません。

 

『S.A.C.』第1話では、アンドロイド芸者が外務大臣一行を人質に取る事件が発生します。

草薙たち公安9課は人質を救出しますが、荒巻は事件の背後に軍事機密を含む「一ノ瀬レポート」の国外流出計画があることを見抜きました。

『S.A.C.』は、突入、捜査、政治的交渉を一つの事件へまとめ、公安9課がどのような組織なのかを仕事ぶりから示します。

対して2026年版は、その組織が存在する前へ戻りました。

なぜ従来の公安では足りないのか。

草薙はなぜ国家組織へ入ろうとするのか。

荒巻はなぜ草薙たちのような扱いにくい専門家を必要とするのか。

完成したチームではなく、異なる人間が一つの組織になるまでを描く点に違いがあります。

どちらが正しい『攻殻機動隊』なのかを決める必要はありません。

士郎正宗の原作が持つ政治、技術、犯罪、哲学、ユーモアという複数の要素から、神山健治監督は社会派サスペンスを育て、2026年版は結成前史と原作の生命力を拾い上げている。

一つの原作が複数の解釈を許すこと自体が、このシリーズの強さです。

第1話のエンドカードは新川洋司が担当

第1話のエンドカードは、新川洋司による描き下ろしです。

新川洋司は、小島秀夫監督が率いるコジマプロダクションで、『DEATH STRANDING』シリーズなどのキャラクターデザイン、メカニックデザイン、アートディレクションを手がけてきました。

人体と装備、生命と機械の境界を独自の線で表現してきた新川洋司が、第1話の最後を飾ったことには象徴性があります。

『攻殻機動隊』は1989年の原作発表以降、アニメ、映画、漫画、ゲームなど幅広い表現へ影響を与えてきました。

その影響を受けた世代のクリエイターが、新しい『攻殻機動隊』へ一枚の絵を返す。

作品の歴史もまた、人から人へ情報が渡り、形を変えて戻ってくるネットワークなのだと思います。

第1話から見える2026年版の方向性を考察

ここからは、第1話で確認できた描写と公式設定を踏まえた筆者の考察です。

事実として確定しているのは、荒巻と草薙が出会ったこと、二人が特殊部隊の必要性を共有したこと、ゴーストコントローラーを巡る捜査が始まったことです。

そのうえで私は、2026年版が描こうとしているのは、能力の高い個人が国家へ回収される物語ではなく、個人と組織が互いを利用しながら新しい関係を作る物語ではないかと考えています。

公安9課の結成は「強い人を集める話」ではない

草薙たちは、公安9課へ入る前から能力を持っています。

荒巻もまた、草薙と出会う前から組織設立の必要性を理解していました。

欠けていたのは、力そのものではありません。

現場の能力と国家の権限を結びつける仕組みです。

犯罪が複雑になるほど、一人の天才だけでは対応できません。

戦闘、電脳戦、政治交渉、捜査、情報分析を、管轄の壁を越えて動かす組織が必要になります。

第1話が公安9課の完成形ではなく、器を作る段階から始まったことで、「組織とは誰かに与えられるものではなく、必要に迫られた人間が交渉して作るものだ」という視点が浮かびました。

原作版・草薙素子の生命力が物語を動かす

押井守監督の映画で描かれた草薙素子は、静かな水面を見つめながら、自分の身体やゴーストの正体を問い続ける人物でした。

2026年版の草薙は、考える前に動くのではなく、考えながら猛烈な速度で動きます。

大臣のもとへ押しかけ、組織の設立を要求し、必要な権限を自分から取りに行く。

そこには、原作コミックの草薙が持っていた「この世界が面倒なら、面倒なまま使いこなしてやる」という生命力があります。

全身義体であることは、彼女の孤独や問いの原因です。

しかし同時に、世界へ深く接続し、普通の人間には到達できない場所まで進むための身体でもある。

変わってしまった自分を嘆くだけでなく、その自分で何ができるかを試す。

48歳の私には、その姿が若い頃とは違う意味で響きました。

身体も役割も環境も変わっていく。

それでも、判断する場所まで誰かへ明け渡す必要はないのだと思わせてくれます。

今後は「人形使い」へどう接続するのか

公式イントロダクションでは、今後の捜査線上に正体不明のハッカー「人形使い」が浮かび上がることが明らかにされています。

ただし、第1話の時点では、人形使いの正体や能力、ゴーストコントローラー事件との具体的な関係は確定していません。

過去の映像作品や原作を知る視聴者は、人形使いという名前から先の展開を連想するでしょう。

しかし2026年版が、旧作と同じ経緯や結末を描くとは限りません。

第1話と第2話のタイトルが複数の原作要素を組み合わせていることからも、原作をそのまま再現するのではなく、事件の順序や接続を再設計している可能性があります。

まず注目したいのは、ゴーストを外部から制御しようとする技術と、草薙自身が抱く「自分の意思は本当に自分のものか」という問いが、どう重なっていくかです。

第1話で始まった公安9課の設立は、犯罪者を捕まえるためだけの出来事ではありません。

草薙が、自分とは異なる人間や知性と接続していくための、最初の足場なのかもしれません。

まとめ

『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第1話「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」は、草薙素子と荒巻大輔の出会いから公安9課設立への動きが始まるエピソードです。

荒巻が某国代表の会合を強制捜査するなか、草薙が作戦へ割り込み、標的を処理して熱光学迷彩で姿を消します。

翌日、草薙は内務大臣へ新たな特殊部隊設立を具申し、同様の構想を持つ荒巻から、戦争孤児施設で発覚したゴーストコントローラーに関する捜査を要請されました。

事件は第1話だけでは解決せず、第2話「SUPER SPARTAN ii + JUNK JUNGLE i」へ続きます。

2026年版の特徴は、完成した公安9課を最初から見せるのではなく、なぜその組織が必要となり、荒巻と草薙がどのように協力関係を築くのかを描いている点です。

すべての情報を一度で理解できなくても構いません。

草薙たちと同じように、断片を拾い、自分なりに接続しながら進めばいい。

分からないものが残っているからこそ、次の世界へ手を伸ばせる。

ネットは、まだ広大です。

よくある質問

『攻殻機動隊』2026年版の第1話タイトルは?

第1話のタイトルは「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」です。2026年7月7日に放送され、草薙素子と荒巻大輔の出会い、特殊部隊設立への動きが描かれました。

第1話で公安9課は正式に結成されますか?

第1話の時点では、公安9課は正式な完成形として描かれていません。草薙と荒巻が特殊部隊設立へ向けて動き始め、実地の捜査へ入った段階です。

第1話のゴーストコントローラーとは何ですか?

戦争孤児を保護する福祉施設に関係する事件で存在が発覚した、ゴーストへ干渉する技術または装置です。詳しい仕組みや使用目的は、第1話終了時点では明らかになっていません。

第1話だけで事件は解決しますか?

解決しません。「SUPER SPARTAN」の物語は、第2話「SUPER SPARTAN ii + JUNK JUNGLE i」へ続きます。

2026年版は『STAND ALONE COMPLEX』の続編ですか?

続編ではありません。2026年版と2002年版『STAND ALONE COMPLEX』は、設定や物語の組み立てが異なる別のアニメシリーズです。

第1話は原作を読んでいなくても楽しめますか?

原作未読でも主要な流れは理解できます。ただし、用語や画面内情報をすべて説明する作品ではないため、分からない部分を残したまま第2話へ進む見方もおすすめです。

 

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